塾講師のバイトにチャレンジしたい方のなかには、仕事の一日の流れが気になる方も多いですよね。
塾講師はただ授業を行えばいいだけでなく、テストの採点や講師同士のやり取りなどさまざまな業務があります。
この記事では、塾講師の一日の流れを紹介します。
通常業務だけでなく夏期講習や冬期講習など、普段とは違う授業の形態の仕事内容も確認しましょう。
これから塾講師を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【バイト】塾講師の1日の流れ

塾講師の基本的な一日の流れを解説します。
出勤から授業終了まで、何をすべきなのかをチェックしてみましょう。
16時:出勤
出勤したら、授業の準備をはじめます。
個別指導の場合は、担当する生徒の指導計画書の作成、今日の授業の流れや教材のチェックなどを行います。
集団指導の場合は、授業進行度の把握やテストの準備、前回のテスト解説の準備などを行います。
17時〜21時:授業
塾の授業は、学校の授業が終わってからなので17時ぐらいから始まることが多いです。
終わるのは21時ごろで、授業の一コマあたりの時間によっては一日に3コマ担当することもあります。
また、特別講習などがあるとさらに遅い時間まで授業を担当するケースもあるでしょう。
21時〜22時:個別業務
21時から22時までは、個別業務が始まります。
授業の振り返りやテストの採点、これから使う教材の研究、さらに報告書の作成も行います。
場合によっては、生徒の見送り、生徒との質疑応答、ほかにも保護者対応をする塾もあります。
22時:帰宅
塾講師の仕事が終わるのは22時ごろです。
遅い時間にはなりますが、始まる時間が遅いため実質の勤務時間はそう長くなることはないでしょう。
定期テスト前、受験前
学校の定期テスト前や受験前は、テスト対策の講義を担当することもあります。そのため、通常時と比べて多くのコマ数を担当することになるため、出勤が早まったり、帰宅時間が遅くなったりすることもあります。
夏休み・冬休み中
塾に通っている生徒の夏休みや冬休みの期間は、授業のコマ数が増えます。
大学生の夏休み期間中なら日中の授業にも対応できるので、多くの授業を受け持つことが可能です。
朝から夜まで担当することになれば、一日に6コマから7コマ程度担当することもあります。
特別講習は普段の授業形態とは違うケースも多いため、事前によく確認しておきましょう。
元塾講師アルバイトにインタビュー

塾講師アルバイト経験者に、当時、どのような1日を過ごしていたのかインタビューを行いました。
元塾講師 24歳 女性 栃木県

①出勤(17:30頃)学校がある期間は17:30頃、講習期間中は14:30頃に出勤していました。
②授業の準備(17:30〜18:00)通業授業時は前のコマの子のお見送りをし、机や教室の簡単な整理、前回の授業の報告書の確認や小テストの印刷等をしていました。講習期間中はそれに加えて、配布テキストの準備や新規体験のお子さん向けの準備、作文やリスニング等講習期間ならではの授業内容があったのでその準備もしていました。
③授業(18:00〜21:30)開校時間は15:00〜21:30で、通常は18:00過ぎから2コマ授業を行っていました。講習期間は1日全てのコマの授業を行っていました。授業と授業の間の時間は前のコマの塾生や早めに来た次のコマの塾生の質問対応、生徒の見送り、次の授業の準備をしていました。
④授業後(21:30〜22:00)授業後は、生徒の見送りや忘れ物を確認をし、報告書の記入や次の日の授業の準備をしていました。基本的に授業後10〜15分で退勤して問題はなかったのですが、次に使う教材の検討やご家庭への郵送物の封入、模試や作文の添削等残業することも多かったです。
⑤帰宅(22:00〜)通常は22:00頃に帰宅していました。講習期間や受験期で残業すると23:00頃でした。
⑥当時を振り返って冬期講習で他のアルバイトの講師が体調を崩し、期間中の全ての授業時間に勤務したことがあります。他の講師と助け合いながら日々勤務していたことが印象に残っています。
元塾講師 25歳 女性 東京都

①出勤(19:00頃)
大学が終わってからの勤務だったため、平日の19:00頃の出勤が多かったです。
講習期間や小学生を担当している時期は15:00頃から勤務していることもありました。
②授業の準備(19:00〜)
授業に使うテキストを棚から取り出し、前回どこまでやっていたかを確認していました。また、テスト期間や資格試験対策の時は過去問をコピーして待機していました。
③授業(19:20〜22:10)
授業は「19:20-20:10」「20:20-21:10」「21:20-22:10」で勤務することが多かったです。
④授業後(21:30〜22:00)
授業後は、生徒の見送りや忘れ物を確認をし、報告書の記入や次の日の授業の準備をしていました。
基本的に授業後10〜15分で退勤して問題はなかったのですが、次に使う教材の検討やご家庭への郵送物の封入、模試や作文の添削等残業することも多かったです。
⑤帰宅(22:00〜)
通常は22:00頃に帰宅していました。講習期間や受験期で残業すると23:00頃でした。
⑥当時を振り返って
冬期講習で他のアルバイトの講師が体調を崩し、期間中の全ての授業時間に勤務したことがあります。他の講師と助け合いながら日々勤務していたことが印象に残っています。
【正社員】塾講師の1日の流れ
ここからは塾講師正社員の一日の流れも解説します。
これから塾講師に就職したいと考えている方は、ぜひ確認してみてください。
13時出勤
塾講師は、13時ごろに出勤することが多いです。授業が本格的に始まるのが夕方以降なので、出勤時間が遅めに設定されていることがほとんどです。
出勤時間は塾によって違うため、自分が就職したい塾の出勤時間、シフト制かどうかなども確認しましょう。
13〜16時:業務対応、MTG
13時から16時ごろの授業が始まるまでの時間は、通常業務の対応やミーティングを行います。
教材の準備をしたりテストの採点をしたりといった個別の業務が多いです。
ほかにも、ミーティングの資料作りや報告書、ほかにも塾全体でのミーティングで情報共有を行うこともあります。
16〜22時:授業
16時から22時までは、通常授業を行います。
どの年齢層の子どもに授業をするのかによって開始時間は変わります。
小学生であれば16時ごろからと比較的早く、中学生や高校生は18時以降になることもあるでしょう。
学校から遠い場所にある進学塾に通う子どもも多く、その場合はさらに授業時間が遅くなります。
22時〜23時:教室の片付け等
22時から23時までは、教室の片付けや一日のまとめ、振り返りを行います。
集団授業の場合、教室全体の掃除を行います。大手の塾は清掃スタッフがいることもあります。
23時:帰宅
23時ごろにすべての業務が終わり、帰宅します。
残業の有無にもよりますが、終電までには帰宅できる塾が多いでしょう。
ただし夏期講習や冬期講習、受験シーズン前などは特別な対応が必要になることもあります。
その場合は残業をして、授業の準備や個別対応に追われる可能性があることも理解しておきましょう。
正社員は授業以外の仕事も
塾講師の正社員は、授業以外の仕事も多数あります。13時ごろから出勤し、社内で講師同士の情報共有、研修などがあります。また、場合によっては営業活動や保護者対応を受け持つ可能性もあります。
営業活動は、季節講座のイベント企画や折込チラシの企画、DM郵送、HPブログの更新などの業務を行います。
保護者対応では受講生の成績や、今後の方向性について相談を受けたりすることもあります。
元塾講師正社員にインタビュー

①出勤(13:00)
13:00から始業でしたので、それまでの時間に出勤していました。
②始業MTG(13:30)
始業の13:00〜は問い合わせやメールの確認をおこないます。その後、13:30から始業MTGを行い、講師・事務で作業項目などの確認を行っていました。
③授業以外の業務を実施(14:00~17:00)
14:00-17:00の時間は授業以外の業務を行っていました。日毎によって流動的ですが、だいたい下記のような業務を行っていました。
・生徒獲得業務(営業電話・問い合わせ誘導・三者面談など)・在籍生徒対応業務(保護者電話・成績管理など)・授業準備・アルバイト、講師用MTGの準備
④授業の実施(17:00~21:15)
17:00-21:15までで最大3コマを実施していました。
17:00-18:15 1コマ目18:30-19:45 2コマ目20:00-21:15 3コマ目
授業と授業の間は生徒対応(質問対応・体験参加生の面談・在籍生の面談)や5分程度の簡易MTGを実施していました。
⑤授業後(21:15~)
授業後は各講師からの報告とアルバイトの業務報告を受ける、講師終業MTGを実施していました。また、メール対応や教室清掃も行っていました。
⑥帰宅時間(22:00~23:30)
通常時は定時の22時に帰宅していました。繁忙期(季節講習時・入試直前)は個別対応人数が増えるため、遅くなる傾向にありましたので23:30などの帰宅時間になっていました。繁忙期はタスクが多く、自身のTODOを整理しながら業務を行っていました。繁忙期を乗り越えると、タスク管理能力が自ずと身につくので社会人としての成長を実感することができました。
まとめ
塾講師の一日の流れを解説しました。塾講師の仕事内容は、アルバイトと正社員で変わります。
正社員になると授業以外の仕事も多くなり、帰宅時間も遅くなるのが特徴です。アルバイトの延長線で正社員の仕事に就くとギャップに驚くかもしれません。
事前に業務内容を把握し、イメージと実態のギャップを埋めることが大切です。
コメント