コラム

教師の仕事はどんな仕事?業務内容や役割、教師の魅力を解説!

教師の仕事はどんな仕事?業務内容や役割、教師の魅力を解説! 教師

教師になることを検討中のみなさん、教師の仕事内容について詳しくご存じでしょうか。教師の仕事は授業だけではなく、かなり広範囲にわたります。外部からは見えにくいものも多いため、どんな仕事をしているのかわかりづらいかもしれません。

そこでこの記事では、教師が日々行っている業務内容やその役割、そして教師の魅力について詳しくご紹介します。教師になるかどうかを考えるために、ぜひ参考にしてください。

教師の仕事内容とは?

教師の仕事内容とは?

まず、小学校・中学校・高校の教師の仕事内容を、それぞれの違いを中心にざっくりとご紹介しましょう。

小学校教師

小学校教師は、基本的にクラス担任がそのクラスのすべての授業を担当します(図工、体育、音楽、理科、英語などは専任教師が担当する場合もあります)。子どもが学校にいる間はほとんどの時間を自分の担任クラスで子どもたちと過ごすことになります。そのため、中学校・高校以上に、自分のカラーを担任クラスに反映させやすいとも言えます。

中学校教師

中学校からは「教科担任制」となるため、中学校教師は基本的に自分の専門教科を担当し、高校受験合格に向けての学力向上を目指します。クラス担任としての生活指導や進路指導も行いますが、担任一人でというよりは、他の教科担任などと連携して行うことが多くなります。また、中学校には部活動があるため、その顧問として指導・監督にあたることもあります。

高校教師

高校も「教科担任制」であることは中学校と同じですが、より専門的な内容を教えることが多くなります。また、地域の子どもがそろって進学する中学校とは異なり、公立であっても

高校入試によって生徒の学力や将来の進路希望がある程度絞られているため、勤務する高校の生徒に合わせた学習指導・進路指導をする力が求められます。

教師の業務内容

次に、どの校種にも共通する教師の業務内容を、8つに分けてご紹介します。

授業

教師にとって一番大切な業務は、やはり授業です。児童生徒に必要な基礎学力を身につけさせるとともに、思考力・判断力・表現力や、主体的に学習に取り組む態度を育てることを目指します。授業をするためには、事前の教材研究や板書計画、最近ではパワーポイントなどの準備も必要です。

生徒指導

生徒指導は、基本的な生活習慣の確立、規範意識に基づいた行動様式の獲得、対人関係の構築、問題解決能力などを育むための指導全般を指します。校則違反や非行に対する指導というイメージがあるかもしれませんが、それは生徒指導の一部であり、社会生活に必要な資質や行動力を高めることを目指して、すべての児童生徒に対して行うのが本当の意味での生徒指導です。

進路指導

進路指導は、一般的には中学校・高校での進路選択に関わる指導を指しますが、近年は単に志望校を決めて合格するための指導ではなく、「将来どのような職業についてどのように生きていきたいか」ということまで含めた、小学校から高校まで継続して行うべき「キャリア教育」としてとらえられています。

特別活動の指導

特別活動とは、学級活動、委員会活動、クラブ活動、学校行事を指します。教師は、学級会の話し合いや委員会・クラブ活動などの指導監督、入学式・卒業式・運動会・遠足などの行事における指導を行います。これらを通して、「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の力を育てることが目指されています。

クラス運営

クラス運営とは、クラス担任として児童生徒の学習面・生活面全般に目を配り、クラス内のよりよい人間関係づくりのための指導や、教室環境の整備などを行うことを指します。担任するクラスの児童生徒一人ひとりの個性や能力、家庭環境などを把握し、学校生活が円滑に行えるよう細やかな配慮をすることが必要です。

保護者対応

適切な指導のためには保護者との連携が欠かせません。クレームを生まないためにも、日ごろから保護者との連絡を密にして信頼関係を築いておくよう努めます。家庭訪問や面談を通して、学習・生活・進路に関するさまざまな相談にも応じ、必要に応じて助言をしたり、スクールカウンセラーなどにつないだりすることもあります。

生徒の評価

生徒の評価も教師の大切な仕事です。テストの点数だけでなく、日ごろの授業での様子や提出物の状況なども記録しておいて評価の対象とします。また、学習面だけでなく、学校生活全般における態度や、特別活動などへの取り組み状況なども観察・記録して評価を行います。

部活動顧問

中学校・高校では、部活動顧問としての業務が割り振られる場合があり、時には自分が経験したことのない分野の顧問を命ぜられるケースもあります。活動時間は基本的に放課後で、練習や試合があれば休日でも出勤して指導に当たります。部員への指導助言のほか、活動中の安全管理や備品の管理、大会などの際の輸送計画の作成や引率、部員の保護者対応なども行います。

担任を持たない場合の業務内容

ここまでは、クラス担任を持つ教師の一般的な業務を紹介してきましたが、学校の教師の業務はまだほかにもあります。次に、クラス担任以外の業務を見てみましょう。

学校運営

学校運営とは、学校の校務全体を円滑に進めるための業務全般を指し、管理職である校長・教頭が主に担います。所属する教師の勤務状態の把握、教師の資質向上や児童生徒の学力向上のための学校を挙げた取り組み、問題を抱える児童生徒に対応する担任のサポート、保護者や地域への対応など、その業務は多岐にわたり、あらゆる面でのリーダーシップが求められます。

職員の管理、サポート

学校運営の項目でも触れましたが、管理職は教師をはじめとする所属職員が適切に業務を遂行しているかを管理・監督し、労働時間や職場環境に問題がないかについてもチェックします。悩みや問題を抱えている職員がいれば指導助言などのサポートを行うなど、職員のメンタルヘルスにも配慮します。

学年指導

クラス担任を持たない管理職やベテラン職員が、副担任や学年主任の形で複数クラスに関わり、学年全体を把握・指導する場合があります。クラス担任だけでは行き届かない部分に目を配り、クラス担任と連携して児童生徒の指導に当たります。

養護教諭

いわゆる「保健室の先生」です。救急処置や健康診断、保健管理、保健教育などを担当します。また、クラス担任と連携して児童生徒の健康状態や衛生状態を把握し、心身の健康に問題を持つ児童生徒の観察、問題の背景分析、支援を行います。保健室は心に悩みを持つ子どものよりどころにもなるため、その悩みに寄り添って安心感を与えることも養護教諭の大切な役割となっています。

教師の役割

教師の役割

教育基本法第1条では、教育の目的として、「人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない」と規定されています。教師はその目的の達成を目指し、保護者の次に身近な大人として児童生徒の心身の成長に寄り添い、社会の一員として必要な知識や資質を身につけられるよう導く役割を担っています。

また、学校運営の視点で見れば、教師は学校組織の一員として他の教師と協力・連携して校務にあたり、円滑な学校運営に資するという役割を担っていると言えます。

教師の魅力

子どもたちに寄り添いながらさまざまな面でサポートし、その成長を実感できるという点が教師の仕事の大きな魅力です。「できなかったことができるようになった!」「行事や受験などに向かって努力して、目標を達成した!」などの場面に深く関わって感動を共有できるのは、教師ならではの喜びだと言えるでしょう。また、時には、「先生のおかげで〇〇できました」「あの言葉でがんばれました」などと、子どもの心や人生に深く関われていることが実感できるのも、教師の大きなやりがいです。

教師以外の選択肢

勉強の指導や子供たちのサポートに携わりたい場合、塾講師や家庭教師など教師以外のお仕事も選択肢として挙げられます。これらのお仕事は教員免許を必要としない場合が多く、教師よりも比較的なりやすいお仕事と言えます。

弊社運営の「講師Bank」は教育業界に精通した専門エージェントがあなたに合ったお仕事をご紹介させていただきます。履歴書作成や面接対策など、教育業界で採用されるための準備もしっかりとフォローします。

会員登録は1分で完了しますので、まずはお仕事に関するご相談をお聞かせください。

まとめ

教師の毎日の業務内容やその役割、そしてその魅力についてお伝えしました。今まで見えていなかった教師の仕事が明確になってきたでしょうか。

これに加えて、恩師や先輩などに現役の教師の知り合いがいれば、仕事内容ややりがい、大変さなどについて直接訪ねてみるのもおすすめです。よく知ることが、教師になるというモチベーションにつながるかもしれませんし、自分に向いているかどうかを判断する材料ともなるでしょう。

職業選択は、人生の大きな岐路です。悔いのない選択ができるようお祈りしています!

コメント

このページのトップへ

保存した求人を見る

当ウェブサイトでは、お客様により良いサービスを提供するため、クッキーを利用しています。クッキーの使用に同意いただける場合は「同意」ボタンをクリックし、クッキーに関する情報や設定については「詳細を見る」ボタンをクリックしてください。

同意する
タイトルとURLをコピーしました